④総入れ歯は、「慣れる」ものではありません
総入れ歯は、「慣れる」ものではありません
総入れ歯がうまくいかないとき、
「もう少し使えば慣れますよ」
と言われた経験のある方は、
少なくないかもしれません。
たしかに、
時間が解決してくれることもあります。
けれど、
ずっと力が入ったまま、
我慢を続けることが、
本当の意味での「慣れ」だとは、
私たちは考えていません。
このフェーズで大切にするのは、
頑張って使うことではなく、
頑張らなくても使えている状態です。
噛もうと意識しなくても、噛める。
外れないように気にしなくても、安定している。
口を開けることに、不安を感じない。
そうした感覚が、
少しずつ戻ってくることを目指します。
そのために、
澤田歯科医院では、
「早く完成させること」を
目標にはしていません。
無理に慣れさせることも、
我慢をお願いすることもありません。
今の状態を、
これ以上乱さないこと。
体が安心できる方向を、
一緒に探していくこと。
それが、このフェーズの治療です。
この段階に入ると、
「何か特別なことをしている」
ように見えないかもしれません。
けれど、
緊張が抜けてくると、
体は自然と
噛む位置や力の入れ方を
整えていきます。
総入れ歯が、
少しずつ「体の一部」になっていく。
そんな変化が起こることがあります。
このフェーズに進めるかどうかは、
年齢や症状で決まるものではありません。
「もう頑張らなくていい」
と感じられるかどうか。
その準備が整った方が、
自然と辿り着く段階です。
総入れ歯の治療には、
急がないことで
見えてくるものがあります。
落ち着く方向は、
必ずあります。
※ このブログについて
この記事は、
総義歯治療を「段階的に理解する」ための
連載の一部です。
次回は、第⑤回
なぜ澤田歯科医院が、この考え方に辿り着いたのか
https://www.souireba.com/2026/01/29/1328/
についてお話しします。
澤田歯科医院
院長 澤田宏二
~ 連載全6回 ~
①総入れ歯が、うまくいかないのには理由があります
https://www.souireba.com/2026/01/29/1319/
②一般的な総入れ歯治療が、大切にしていること
https://www.souireba.com/2026/01/29/1322/
③形は合っているのに、なぜ安定しないのか
https://www.souireba.com/2026/01/29/1324/
④総入れ歯が“整っていく”という考え方
https://www.souireba.com/2026/01/29/1326/
⑤なぜ澤田歯科医院が、この考え方に辿り着いたのか
https://www.souireba.com/2026/01/29/1328/
⑥澤田歯科医院を受診される前に知っておいてほしいこと
https://www.souireba.com/2026/01/29/1330/
