総入れ歯治療にかける想い
Concept
総入れ歯治療は十人十色
総入れ歯治療にかける想い
総入れ歯はどこの歯医者に行っても、みんな同じ作り方をしていて、同じ出来栄えの入れ歯が出来上がると思っていませんでしたか?
実は違うのです。
意外と思われる方も多いかも知れませんが、総入れ歯治療、具体的には総入れ歯作りは、どんな歯科医師も同じ作り方をしているワケではありません。
患者さんにしてみれば、ちょっと見ただけでは分かりにくいかと思いますが、
入れ歯の形、歯の並べる位置、噛み合わせの接触させ方など、我々プロの目で見れば総入れ歯の作り方は歯医者によって十人十色であり、百人の歯医者がいれば百通りの総入れ歯の作り方があるのです。
入れ歯を使用すると
痛い原因
入れ歯による痛みは、実際の経験者でなければ分からないほどの激痛を伴う可能性があります。痛みを引き起こすのは、歯や粘膜への干渉以外に、下記の原因も考えられます。
入れ歯使用時の痛みの原因
- 患者さんの歯ぐきや粘膜の形にあっていないこと
- 患者さんが話すときや食べるときなどの機能的な動きにあっていないこと
- 患者さん自身の本来の噛み合わせになっていないこと
歯ぐきが痛みが強いときの口内の粘膜は、口内炎が悪化したような状態です。入れ歯がお口に合っておらず、強く当たってしまう部分ができており、粘膜を傷つけています。症状が悪化すると、潰瘍(かいよう)と呼ばれる傷ができてしまいます。
特に入れ歯の噛み合わせが不安定な場合は、痛む箇所をさらに刺激することになり、激痛を引き起こすのです。
部分入れ歯の場合は、粘膜の痛みのみならず、留め具のバネを引っかけている歯にかかりすぎた負担が痛みにつながります。
これらの原因には、入れ歯の力学的な設計不良や歯周病などが関係します。
入れ歯が外れやすい原因
入れ歯が外れやすくなる理由には、下記のような原因が考えられます。
入れ歯使用時に外れやすい原因
- 歯ぐきやお口の粘膜に入れ歯がぴったりあっていないこと
- 噛み切る時やすりつぶす時の噛み合わせを考えて作られていないこと
- 噛んだときの筋肉や舌の動きを考慮した形に作られていないこと
- 入れ歯の設計が力学的な配慮が足りないこと
「入れ歯が外れやすい」という悩みを抱える患者さんには、まずお口の状態を精密に検査します。なぜなら、患者さんの多くにとって、入れ歯がお口の中の形や機能に合っておらず、無理して使っているケースが多いためです。
総入れ歯治療で
大切にしていること
通常の入れ歯の場合
総入れ歯というものは基本的な構造として、土台となるピンク色の歯ぐきの部分(「床」と言う)と、白い歯(「人工歯」と言う)からできていますので、見た目にはどれも「ピンクの床」と「白い人工歯」からできていて、患者さんからしてみれば、同じように見えてしまうかもしれません。
お口の型どりをして模型を作り、その上で通常の方法で「ピンク色の床」を作り、「白い人工歯」をのせれば、どれも見た目はたしかに同じような『総入れ歯』となるわけです。
当院の重要視するポイント
しかし、問題なのはここから先です。
歯医者さんによってこれから先が総入れ歯の機能に大きく影響を及ぼすところなので、歯医者の腕の見せ所なんです。
- お口の中でしっかり安定するように、歯ぐきにピッタリ合った型どりが大切になります。さらに、歯ぐきにあった状態を変形させずに、総入れ歯を仕上げる技術と丁寧さが必要になります。
- ちょっとやそっとでは外れないようにするために、お口の中の粘膜にフィットする適合の良さと、入れ歯をズレさせることのない、噛み合わせの再現がポイントです。
- 噛んでも歯ぐきが痛まないようにするには、痛みやすい部分を強く当たらないようにする調整と、入れ歯がズレないようにするための噛み合わせづくりが大切です。
- しっかり硬い食べ物も噛めるようにするには、奥歯で食べ物を効率よく磨り潰せるように、「フルバランスドオクルージョン」という噛み合わせを丁寧に作ることが重要です。
それぞれの要件を押さえられるように、それぞれの患者さんの歯ぐきの状態や骨格、運動機能に慎重に調和させることがポイントになるのです。
これらのポイントをどれだけ丁寧に再現できるかによって、患者さんの満足度が変わってきます。
そのために、患者さんの歯ぐきの状態、噛み合わせ方はもちろん、骨格、筋力なども精査して、その患者さんに一番あった総入れ歯を作り出していくこととなります。
安定している
総入れ歯がしっかりと安定するためには、歯ぐきにぴったり合った型取りが不可欠です。具体的には、「静止時」と「動作時」の2つの状態を考慮する必要があり、これは簡単な作業ではありません。お口の中の組織は柔らかく、口の動きによって形が変わります。通常、口を閉じて入れ歯を噛み合わせる「静止時」では歯ぐきの形状は一定ですが、問題は「動作時」の型取りです。食事や大きな口の動きの際には、口の組織が変動し、筋肉や関節の力が働いて入れ歯が浮いたりズレたりします。こうした筋肉や関節の動きを考慮して型取りを行う必要があり、そのためには特殊な方法と注意するポイントがあります。要するに、「静止時」と「動作時」の両方の状態を考慮した型取りが、総入れ歯の安定性を確保するために欠かせない技術であり、その型取りを再現する丁寧さと注意深さが重要になります。
外れない
総入れ歯をちょっとやそっとでは外れないようにするためには、通常、お口の中の粘膜にフィットする適合の良さが大切とよく言われています。当院では、この適合に加えて、以下の2つのポイントを特に強調しています。
① 頬や唇の内面への適合: 一般的に、入れ歯の適合については歯ぐきへのフィットが注目されますが、外れやすい患者さんの口内は歯ぐきの高さが減少し、横揺れしやすくなっています。そのため、横揺れを抑えるために、入れ歯の外側の形状を頬や唇の内側に調和させることが重要です。
② 噛み合わせの調和: 食事中に入れ歯が横揺れしたり、ズレたりしないようにするためには、患者さんの骨格や顎の関節に合わせた噛み合わせの再現がポイントです。食事の際の安定感を確保するために、噛み合わせを丁寧に調整することで、入れ歯が外れなくなります。
歯ぐきが痛まない
総入れ歯で噛んでも歯ぐきが痛まないようにするには、痛みやすい部分に過度な圧力がかからないように配慮することが大切です。歯ぐきの粘膜の下には骨があり、特に骨の出っ張りが感じられる箇所は、入れ歯によって粘膜が挟まれることで痛みが生じやすいです。これらの部分を慎重に確認し、入れ歯が強く食い込まないように調整することで、痛みを軽減できます。
さらに、入れ歯がズレないような噛み合わせを作ることも重要です。食事中などに入れ歯がズレてしまうと、歯ぐきに擦れて痛みが生じる可能性があります。したがって、安定した噛み合わせを確保することで、総入れ歯が噛んでも痛まないような状態を実現できます。
硬いものも噛める
硬い食べ物もしっかり噛めるようにするには、前歯で食べ物を噛む際に入れ歯の後方が浮かないように注意することと、奥歯で食べ物を効率的に磨り潰せるように、「フルバランスド・オクルージョン」と呼ばれる噛み合わせを丁寧に作ることが重要です。通常は「リンガライズド・オクルージョン」という噛み合わせが主流ですが、歯ぐきが痩せている難症例や奥歯を使って食べ物を噛む方々(特にお年寄り)には、「フルバランスド・オクルージョン」が適しています。これにより、硬いものもしっかり噛むことができ、美味しく食事を楽しむことができます。
総入れ歯治療にかける想い
私、澤田宏二は物作りが小さな頃から得意で、歯科治療の中でも総入れ歯づくりが大好きなんです。だから、総入れ歯づくりを専門に30年以上も続けてきました。
総入れ歯づくりに費やした時間と労力、そして思い入れは人一倍大きいと自負しています。
今、現在の総入れ歯が合わなくてお困りの方、これから総入れ歯を作ろうとされている方は、是非一度お電話でもメールでもお気軽にご相談してください。きっとお力になれると思います。
直接相談するのはちょっと気が引ける方には、総入れ歯づくりを始める前に知っておいて欲しい「総入れ歯づくりの情報」を無料で動画配信しておりますので、この機会にご覧になって下さい。また、「無料の電話相談」も随時受けつけていますので、具体的な相談を直接したい方は、こちらもご利用ください。
当院は東京都武蔵野市(三鷹駅)にありますが、地方の方でも遠慮なくお問い合わせ下さい。