歯ぐきが痩せてしまったら、本当に総入れ歯は難しいのでしょうか?
「歯ぐきがかなり痩せていますね。」
「骨が少ないので、入れ歯は難しいかもしれません。」
そんな説明を受けたことはありませんか?
確かに、歯ぐきが痩せてしまうと総入れ歯づくりは簡単ではありません。
しかし、
歯ぐきが痩せている=良い総入れ歯は作れない
というわけではありません。
私は34年間、総入れ歯治療を続けてきましたが、
歯ぐきが大きく痩せていても、安定した総入れ歯で快適に生活されている患者さんをたくさん見てきました。
歯ぐきが痩せると何が起きるのでしょうか?
歯を失うと、
歯を支えていた骨は少しずつ吸収されていきます。
その結果、
歯ぐきの高さや幅が減り、
総入れ歯を支える土台が小さくなります。
すると、
・入れ歯が動きやすくなる
・痛みが出やすくなる
・食事がしづらくなる
・下の入れ歯が浮きやすくなる
といった問題が起こります。
ここまでは確かに事実です。
でも、本当に問題は「歯ぐき」だけなのでしょうか?
多くの方は、
「歯ぐきが痩せたから仕方ない」
と思っています。
しかし実際の口の中には、
歯ぐき以外にも、
・頬
・唇
・舌
があります。
そして、それらは毎日休みなく動いています。
総入れ歯は、
歯ぐきの上に乗っているだけではありません。
頬や唇や舌と共に存在しています。
私が大切にしているのは「包み込み」という考え方です
歯ぐきがしっかりしている方なら、
歯ぐきの力だけでもある程度安定します。
しかし、
歯ぐきが痩せてくると、
それだけでは限界があります。
そこで重要になるのが、
頬や唇や舌との調和です。
私はこれを、
「包み込みの入れ歯」
と呼んでいます。
頬や唇や舌が自然に入れ歯を支え、
包み込むような形を作っいく考え方です。
見るべき場所が変わる
歯ぐきが痩せている患者さんほど、
私は歯ぐきだけを見なくなります。
むしろ、
頬はどのように動いているか
唇はどこを押しているか
舌はどこに居場所を見つけているか
そんなことを観察します。
すると、
歯ぐきだけでは見えなかった安定のヒントが見えてくることがあります。
「難しい」のと「不可能」は違います
歯ぐきが痩せている症例は、
確かに難しい症例です。
しかし、
難しいことと、
不可能なことは違います。
実際に私は、
「もう仕方ないと思っていました」
と話される患者さんが、
新しい総入れ歯で笑顔を取り戻す姿を何度も見てきました。
まずは諦めないでください
もし今、
・歯ぐきが痩せていると言われた
・下の総入れ歯が浮く
・痛くて噛めない
・何度作り直しても合わない
そんな悩みを抱えているなら、
まずは諦めないでください。
歯ぐきだけを見るのではなく、
頬や唇や舌との調和まで考えることで、
見えてくる可能性があります。
私はその可能性を、
34年間の総入れ歯治療の中で何度も経験してきました。
そして、その先にあるのが、
「包み込みの入れ歯」という考え方なのです。
▼「包み込みの入れ歯」についてはこのブログを見てください
https://www.souireba.com/2026/06/18/1411/
総入れ歯専門 澤田歯科医院 院長 澤田宏二
