他院で作った入れ歯の痛みも、調整でとれることがあります
他院で作った入れ歯の調整も承ります
入れ歯が痛い。けれども、作っていただいたところでないと、診てもらえないのではないか。
そう思って、痛いまま使い続けておられる方が、いらっしゃいます。
当院では、他の歯科医院でお作りになった入れ歯の調整も承っています。
10月27日、そういう方がお二人、続けてお越しになりました。
お二人とも、その日のうちに、痛みなくお使いいただける状態になりました。
何をしたのか、そのままお話しします。
お一人目 94歳・女性
長くお使いになっている、上下の総入れ歯です。
2週間ほど前から、下の入れ歯の左側が当たって痛むようになりました。
お口に入れるだけで痛む、という状態でした。
娘さんがインターネットで、入れ歯に詳しい歯科医院をお探しになり、その日の朝にお電話をいただいて、午前中にお越しになりました。
[写真①]下の入れ歯の内側(歯ぐきに当たる面)
まず、どこが当たっているのかを調べます。
入れ歯の内側に、デンスポットという、あたりを確認する材料を薄く塗って、お口に入れます。入れるだけでも、痛みがある状態でした。外して確認すると強く当たっているところは、その材料が押しのけられて、はっきり分かります。
[写真②]当たっているところが分かります
この方は、左側の歯ぐきの土手の、頬側に強い当たりがありました。
そこを慎重に削っていくと、痛みが和らいできました。しばらくすると、今度は舌側に痛みを感じるようにありました。その当たりるところを確認して、また丁寧に削っていきます。これを繰り返して、入れ歯を指で強く押しても痛まないところまで調整しました。
痛みはこれでなくなったのですが、
入れ歯のふちの長さが気になりました。
入れ歯の舌側の縁がかなり長くなっていたのです。
この状態だと、下の入れ歯が浮きやすく、動きやすくなってしまうので、今回、一緒に整えさせてもらいました。
舌側のふちは、とくに左側が長かったので、右側と揃うように形を直しました。
[写真③]調整したあとの、下の入れ歯の内側
調整を終えて、痛みはなくなり、楽に装着していられる状態になりました。
1時間ほどの調整時間でした。
お二人目 80歳・女性
今年の2月に、上下の自費の総入れ歯をお作りになった方です。
金属床といって、歯ぐきに当たる部分が金属でできている入れ歯です。
お作りになってから、痛みが続いていました。8か月ほどになります。
[写真④]下の入れ歯。歯ぐきに当たる面に金属が使われています
こちらも、どこが当たっているのかを調べることから始めました。
使ったのは、フィットチェッカーという材料です。入れ歯の内側に流して、お口に入れていただくと、歯ぐきと強く接しているところだけ、材料が薄くなります。
調べてみると、下の入れ歯のふちが長く、歯ぐきを押していました。一か所ではなく、広い範囲にわたっていました。
[写真⑤]材料を流して、当たりを確かめているところ
入れ歯のふちは、磨いて仕上げます
入れ歯のふちは、削ったあとに磨いておかないと、角が残ります。
角が残っていると、歯ぐきに突き刺さるようになります。粘膜の動きによって、擦れて痛む原因になります。
これは、どの入れ歯でも起こることです。当院でも、調整したあとは必ず磨いて、仕上げます。
この方の場合は、長いところを短くし、歯ぐきに刺さるような角をなくして、表面をなめらかに磨きました。
金属の部分も、樹脂の部分も、同じように整えています。
[写真⑥・⑦]調整する前(左)と、調整したあと(右)の、下の入れ歯のふち
この方も、約1時間の調整で、その日のうちに、痛みなくお使いいただける状態になりました。
入れ歯が痛むのは、どこかが歯ぐきを強く押したり、擦れているからです
入れ歯の痛みには、理由があります。
入れ歯のどこかが、歯ぐきを強く押しているか、擦れてしまうからです。
ですから、押しているところ、擦れるところを見つけて、そこを削れば、痛みはとれます。
難しいのは、見つけるほうです。
患者さんが「このあたりが痛い」とおっしゃるところと、実際に当たっているところは、ずれていることがあります。そして、擦れる動きを再現しないと、痛むところが分からないことがあるのです。
ですから、当てずっぽうで削りません。
あたりを確認する材料を上手に使い分けて、当たりを確認できてから削ります。
削ったら、また確かめる。それを繰り返します。
強い力で押しても、痛まないように、丁寧に繰り返し、あたりを確認して、調整するのです。
調整でよくならないこともあります
すべての調整が、1回で良くなるわけではありません。
入れ歯が歯ぐきに合わなくなっていたり、原因が複数ある場合には、単純に当たるところを削っていくだけでは、良くならない時もあるのです。
そのような時には、そのことを患者さんにちゃんとお伝えします。
作り直したほうが早い、ということもあります。
まずは一度、入れ歯とお口の状態を拝見させていただくのがよいと思います。
★ ご家族の方へ
今回のお一人目は、娘さんがお探しになって、お電話をくださいました。
ご本人が「もう年だから」「こんなものだろう」とおっしゃって、痛みを言わないこともあるかもしれません。食べる量が減った、やわらかいものばかり選ぶようになった、話しづらそうにしている ── そういう様子から気づかれるご家族は、少なくありません。
ご本人に代わって、お電話いただいても構いません。
調整だけのご相談も承ります
他の歯科医院でお作りになった入れ歯でも、構いません。
必ずしも当院で作り直すことを前提に、お越しいただく必要もありません。
痛みがとれて、そのままお使いいただけるのであれば、それがいちばんだと思っています。
→ お問い合わせフォーム
→ お電話でのご相談 0422-52-0193
費用
この日、お二人にかかった費用は、どちらも同じでした。
| 費用(税込) | |
| 初診 | 6,600円 |
| 入れ歯の調整 | 6,600円 |
| 合計 | 13,200円 |
・当院の入れ歯治療はすべて自費診療です。健康保険は適用されません。
・初診の費用は、はじめてお越しになるときにかかります。2回目からは、調整の費用(1回 6,600円)だけです。
・調整の回数は、お口の状態によって変わります。1回で終わらないこともあります。
・費用の詳細は、料金表をご覧ください。
主なリスク・注意点
・すべての入れ歯が、調整で良くなるわけではありません。治療結果には個人差があります。
・調整は入れ歯を削る処置です。削った部分は元に戻せません。
・歯ぐきの形が大きく変わっている場合や、入れ歯の形がお口に合っていない場合は、調整では改善しないことがあります。作り直しをお勧めすることがあります。
・1回の調整で痛みがとれないことがあります。回数を重ねることがあります。
・調整のあと、別のところが当たって痛むことがあります。
・自費診療のため、健康保険は適用されません。
澤田歯科医院 東京都武蔵野市中町3-6-19 / 電話 0422-52-0193 / 院長 澤田宏二
