【質問】歯がない期間が長いと困ります。
【院長からの回答】
総入れ歯を作るためには、お口の型どりをしてから総入れ歯が完成するまでに、技工操作をする時間がどうしても必要になります。
つまり、この時間は今まで使っていた部分入れ歯が使えなくなるため,
一般的には、歯がない状態を過ごすことになってしまいます。
この歯がない期間が長いと患者様は非常に困られるわけです。
そのため、「歯がない期間はどれぐらい短くできますか?」というご質問をよくいただきます。
このご質問に回答させていただきますと、歯のない期間を我慢していただく必要はありません。
つまり、治療が終わったときには総入れ歯を完成させて、歯のない期間をあけることなく、今までの部分入れ歯から移行していただくことが可能です。
そのためには、いくつかの工夫が必要なのですが、
私が総入れ歯専門医として当院をスタートさせてから、患者さんに歯のない期間を我慢していただいたことは一度もありません。
これは、当院ではドクターが治療と同時に技工操作もしているから可能にできる技なのです。
例えば、一日で治療を済ましてしまう「お急ぎ治療」の場合は、朝一番で歯を抜いてから歯茎の型を取り、その日のうちに総入れ歯を院内で作ってしまいます。
ですから、朝に歯を抜いても、お帰り頂く際には総入れ歯を装着した状態になるわけです。歯のない状態で過ごさなければならない期間はありません。
また、通常の何回かに分けて治療をする場合は、歯が残った状態で型をとり、模型の上で歯を削り、歯がない状態にして模型の上で総入れ歯を作っておきます。
そして、総入れ歯が完成した時点で、次の来院時に患者様の歯を抜歯して、あらかじめ作っておいた総入れ歯をお口に装着、調整します。
こうして、当院の総入れ歯治療では、歯がない期間をゼロにするということを実現しているのです。
そして、「歯のない期間をゼロにする」ための、当院で行っているもう一つ大きな工夫があります。
それは、当院のドクターが治療と同時に技工操作ができることで実現しています。
型を取ると一緒に歯が抜けてしまうぐらいにグラグラした歯がある患者様の場合です。
こういった患者様の場合は、グラグラした歯を型どりの範囲に含めずに、グラグラの歯以外の部分を型どりします。
そして、型どりできた部分だけの総入れ歯のパーツをあらかじめ準備しておき、
型どりができなかった部分は、抜歯をする治療と同時に技工操作も行い、その場でお口の中で合わせながら総入れ歯を完成させていくという総入れ歯作りをします。
総入れ歯を検討されている患者様の多くは、残った歯が歯周病でグラグラになっている場合が多いので、
このようなケースも頻繁にありますが、それでも歯がない期間をゼロにできるのは、当院ではこのように治療と技工操作をドクターが同時にしているからなのです。