【質問】保険で入れ歯を作ってくれる名医を探しています
院長からの回答
結論から言いますと、保険で入れ歯を作って下さる名医は非常に見つけにくいです。
部分入れ歯や総入れ歯の治療の腕前というのは、教科書などからの知識だけではなかなかうまくなりません。
総入れ歯治療の上達には”経験”がどうしても必要だからです。
そのため、ある程度の経験年数や治療した患者さんの人数が必要となるため、一般的には名医と呼ばれる歯医者さんは年配の先生と言えます。
ちなみに、名医と呼ばれるぐらいに総入れ歯治療がうまくなるには、私の様に総入れ歯専門でやっていても20年程度は必要です。
これに対して、一般の保険診療をされている歯医者さんの場合は、一般の治療の中に総入れ歯治療が含まれることになります。
総入れ歯治療の患者数の絶対数が少ないため、腕前を名医レベルにするまでには30〜40年ぐらいの経験が必要だと私は思っています。
そう考えると、年齢にして60〜70歳ぐらいのリタイア直前の先生方が名医である可能性がある・・ということになります。
ところが、こういったご年配の先生方が、ホームページを作っていらっしゃることは稀です。
もし、ホームページをお持ちであっても、私の様に総入れ歯や入れ歯治療を前面に出していらっしゃることは考えにくいです。
また、ホームページだけで名医と判断するのもほぼ不可能だと思います。
入れ歯の名医と呼ばれる先生は、やがてリタイアされてしまうため数も減っていきます。
また、最近の若い先生は、入れ歯治療よりもインプラント治療に重点を置く傾向が強いようです。
そのため、新しい入れ歯治療の名医が増える状況にはありません。
そうなると、日本自体から総入れ歯の名医は減る一方と考えられます。
今でも見つけにくい入れ歯治療の名医ですが、今後さらに見つけにくくなると思います。